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グラデーションカットが難しい?|国家試験とサロンでの違いやコツ

グラデーションカットが難しい?|国家試験とサロンでの違いやコツ

美容師国家試験の練習でグラデーションボブを習得したと感じていても、実際の現場に出ると壁を感じてしまう。そのような声は少なくありません。

試験と現場では、グラデーションカットに求められるものがそもそも違います。この記事では、国家試験レベルと現場レベルの違いを整理し、再現性を高める方法、チェックの優先順位、施術スピードの目安などを解説します。

目次

国家試験のグラデーションボブと現場の違い|目的が別物

国家試験のグラデーションボブと現場のグラデーションボブでは、求められるものが根本から違います。

国家試験で評価されるのは、「左右対称」「同じ角度」「均一なグラデーション」の3点です。基準は、正確に再現できるかどうかです。モデルの骨格や髪質に合わせる必要はありません。

一方、実際のお客様は全員違います。骨格の左右差、毛量、生え癖、くせ毛、ハチ張り、絶壁など、人によって条件はさまざまです。こうした特徴が組み合わさった状態のお客様が、椅子に座っています。

試験のように、均一に切れば問題ないという条件は、現場には存在しません。つまり試験で問われるのは、基準通りに切れるかであり、現場で問われるのは、その人に合わせて変えられるかです。

LBL講師の山崎

国家試験のグラデーションボブと現場のグラデーションボブでは目的が別物です。

土台としては重要ですが試験そのままでは現場で即戦力として通用とはいかないです。

グラデーションボブだけでどこまで通用するか

グラデーションカットの練習をする女性美容師

グラデーションボブは、美容師にとって中心となる技術です。ボブというスタイルの需要が高いだけでなく、この技術を正しく理解しているかどうかで、その後の応用範囲は大きく変わります。

グラデーションの原理をしっかり習得できた人なら、ショートからミディアムまで幅広く応用が可能です。重さをどこに残すか、どこを締めてどこに丸みを出すかといった判断軸は、そのまま他のスタイルにも転用できます。

逆に言えば、「なんとなく切れる」程度の理解にとどまると、応用が効きません。技術を手順として覚えているか、原理として理解しているかで、その後の幅が変わります。

LBL講師の山崎

グラデーションボブは美容師の中でも中心になる技術です。

理解できる人はショート~ミディアムに応用できます。なのでしっかり習得していただきたいと思います。

グラデーションが難しい?基本のやり方が難しく見せている

グラデーションカットを難しいと感じる人は多いですが、要因の多くは技術そのものではなく、指導手順にあります。教科書的な手順を忠実に守ろうとすると、工程が複雑に感じられ、途中で判断に迷う場面が生じます。

実際にはグラデーションの原理は単純です。引き出す角度によって重さの位置が決まり、その積み重ねがシルエットになります。この構造さえ理解すれば、判断に迷う場面は大幅に減ります。

LBLのグラデーション講習は、理論を踏まえたうえで、現場で簡潔に仕上げる方法が学べる内容です。

基本手順を一律にすべて実施するのではなく、実践的な視点から「きれいなグラデーションボブに仕上げる方法」に絞って習得できる構成になっています。

LBL講師の山崎

難しいと感じるのは基本的なやり方が難しく感じさせているからです。

理論を踏まえたうえで、実践としてもっと簡単に、綺麗に、グラデーションボブとして完成するやり方を教えるというのが、LBLのスタンスです。

グラデーションボブで毎回同じ仕上がりにするための再現性の高め方

グラデーションカットで角度を注意しながら切る様子

グラデーションボブは、一度うまく仕上がっても、次回に同じ仕上がりを再現しにくい技術です。毎回の動作が一定していないことが、主な原因です。

同じお客様に同じスタイルを施術していても、立ち位置のずれや引き出し角度の微妙な違いがあると、仕上がりに差が出ます。感覚に頼っている部分が多いほど、再現性は下がります。

再現性を高めるための対策は単純で、動作を固定することです。具体的には、立ち位置・引き出し角度・体の向きの3点を固定します。引き出し角度はグラデーションの高さに直結するので、ここがブレると毎回異なるシルエットになります。

LBL講師の山崎

固定化することです。立ち位置、引き出し角度、体の向きなど固定していけば再現性は高まります。

グラデーションボブのチェックカットではどのセクションを優先的に確認するか

チェックカットでは、どこから確認すべきか迷われる方もいますが、基本的には、バックから確認します。グラデーションボブの構造上、ガイドの基点が襟足にあるためです。

つまりバックが正確に整っていないと、それを基準にするサイドやフロントにもずれが生じます。バックの確認を後回しにすると、他のセクションを直しても根本が崩れたままになります。

フロント側の長さ設定も同じ考え方です。先に顔周りの長さを決めてからバックを設定するのではなく、バックのガイドを基準にして全体のバランスを取っていきます。

違和感を覚えた箇所があれば、まずバックに戻って確認する。それだけで、他のセクションを修正しても改善しない状況を防げます。

LBL講師の山崎

バックから見ていくと良いと思います。バックがおかしいと他も狂ってきますので優先順位が高いです。

グラデーションボブの施術スピードの目安と速くするためのコツ

美容室の時計

グラデーションボブの施術スピードの目安は、20〜30分程度です。

スピードを上げようとすると、手を早く動かすことを意識しがちですが、あまり勧められません。手の動きを速くするだけでは、引き出し角度や体の向きにブレが生じやすくなり、仕上がりに影響が出ます。

スピードを上げるために効果的なのは、工程の見直しと無駄なコーミングを減らすことです。

自身の施術の流れを振り返ると、同じ箇所を何度もコーミングしてしまっていることや、移動の順番が非効率になっている場面が出てきます。これらを整理することで、施術時間を短縮できます。

LBL講師の山崎

早くするコツは工程を見直す、無駄なコーミングを減らすなどです。よく聞く「手を早く動かす」も大切ですがあまりお勧めしません。

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この記事を書いた人

中山貴史のアバター 中山貴史 teto代表

株式会社teto 代表取締役。美容師としての現場経験を経て、2010年に訪問理美容tetoを開設。2014年に株式会社tetoを設立し、高齢者施設・医療機関向けの訪問理美容サービスを展開。

現在は約400施設と契約し、年間55,000名以上の施術を担当。これまでに100名以上の訪問美容師を育成し、福祉美容分野の人材育成にも注力している。

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