美容師に復帰したいが、ブランクが長いので面接を受ける前にカット講習を受けて、技術や知識を入れなおしたいという方は少なくありません。
ただ、カット講習を見てみると、期間やカリキュラムなど様々なものがあるので、「どれを選んで良いか分からない」「どういうスクールがおすすめ」など質問を受ける事も多いです。
今回は、LBLにお越しいただくことができないエリアの方に向けて、ブランクがある美容師におすすめのカット講習の特徴やカリキュラム、おすすめしない特徴なども紹介します。
ブランクがある美容師におすすめのカット講習

必ずあった方が良いカリキュラム
- ベーシックカットの技術と理論(ワンレン・レイヤー・グラデーション)
- セニングの技術と理論
- 実務フロー(展開図など目で見て分かる教材がある)
とにかく基本が大切で、ベーシックカットがきちんとできないとカットができません。ブランクがある方の技術をチェックすると、理論面も衰えている方が多いので、座学もしっかり行う講習をおすすめします。
座学が軽い説明だったり、技術指導と並行して行う講習の場合は、前もって予習しておかないと、技術も理論も曖昧なまま講習を終えてしまう可能性があります。
講習後に自宅で復習ができるように、分かりやすい教材なども提供してくれるスクールかどうかも選ぶ際のポイントです。
teto代表中山弊社にはブランクがある方が面接にいらっしゃる事も多く、技術や理論についてどの程度大丈夫かチェックすると、多くの人で技術はもちろん、理論面も衰えている方が目立ちます。
手が動けば良いではなく、理論面もしっかり復習が必要です。
スタイリストデビュー後でも3~5年以上のブランクがあると、手の感覚がかなり鈍っている方が多いので、復帰前にしっかり練習を行った方がいいです。


あれば更にいいカリキュラム
- 刈り上げの技術と理論
- スピードトレーニング
- その他、学びたい種類のカットがあるかどうか
あればとしましたが、刈り上げ理論と技術は必ずあった方が良いカリキュラムに入れてもいいくらいです。これができるか、できないかだけで、就職先の範囲がかなり変わってきます。
また、スピードトレーニングもあると良いです。ブランクがあるほぼ全ての方が、現役時代より手を動かすスピードが落ちています。現役時代に20分以内など目標タイムがあったと思いますが、それで切れるようにならなければなりません。
スクールでは、スピードを上げるためにはどうしたら良いかなど、テクニックを教えてくれたり、細かいチェックをして貰えます。
技術と理論が問題なければ自習も可能ですが、1度は自宅ではなく人に見られている状態で切る経験をしておく事をおすすめします。



綺麗に仕上げるだけではプロとして問題なく現場復帰できる状態とは言えません。綺麗に早く仕上げる事ができるかは非常に大切です。
弊社でも現場復帰して、1人前として仕事をお任せする際に、丁寧さ+スピードの部分は、見極めるポイントにしています。
おすすめしないカリキュラムや講習
- ベーシックカット以外のカット講習
- 技術指導だけ、座学の理論だけ
- オンライン講習
ベーシックカット以外のカット講習は、基本的に現役の美容師が更なるスキルアップの為に受ける講習です。
ここまでに説明した通り、ブランクがある方は、先ずはベーシックカットをきちんとできるように戻す事が大切です。これが基本なので、これができれば多くの場面で対応できるし、応用技術にも活かせます。
オンライン講習は、時間がない人や近くにスクールがない人にメリットはありますが、カットしたウィッグを送って評価を貰えるので、カット中の細かい事が分からず、適切な指導ができません。
ブランクがある人に対しては、細かい指導が必要なのでオンライン講習は向いていません。また、技術面以外の相談が難しい場合が多いので、復帰に向けた不安解消には不十分だと思います。
同様の理由で、YouTube動画や本などは更に向いていません。



YouTube動画や本などは、講習を受ける前の予習としては良いと思います。それを見て、ある程度思い出した上で講習を受け、細かい部分をチェックしたり、質問すると取り戻すのが早いです。
ブランクがある美容師のカット講習におすすめの講師


ブランクがあってカット講習を受けたい美容師は、スクールのカリキュラムはしっかり見るけど、スクールの詳細はしっかり見ない方もいらっしゃいます。
その場合、イメージした教え方じゃなかったり、講習後も不安が残ったままになる事もあります。そうならない為にも、先ずはどういう講師が良いかも解説しておきます。
できる限りマンツーマン指導
現役で多くができる上に応用を学びに行くのではなく、基本が分からない状態になっているので、細かい指導やチェックをして貰うために、できる限りマンツーマン指導が受けられる講習をおすすめします。
複数での授業なら、1人の先生に対して3人くらいの生徒くらいの講習にしましょう。それ以上になると講師側のチェックが甘くなるし、細かい質問などを行なえなくなります。
低価格のスクールだと多くの生徒を一気に教える形も少なくないので、気になったスクールに必ず問い合わせしましょう。



私も様々なカット講習に行った経験がありますが、多くの人数で受ける講習の場合は、他の人に気を使って細かい質問ができない事も多くありました。
同じ先生に続けて教えて貰える
低価格のスクールだと、講師が長続きしなかったり、そもそも固定の講師がいない場合もあります。
ブランクがある方は、複数回通う必要がありますが、2回目行くと新しい人になっていて、自分の問題点を1からチェックしなおしたり、同じような会話を毎回する事になって非効率です。
また、講師によって教え方や、技術やアプローチの差もあるので、複数の先生になるとどれが良いのか分からなくなる事もあります。
そうならない為にも、固定した先生に教えて貰えるスクールがおすすめです。



現役時代にお店でレッスンするとき、A先輩とB先輩の言う事が違った時に、どうしたら良いのかと思う場面があった人も少なくないと思いますが、複数の講師だとそういう事が起きる可能性があります。
講師として経験豊富な上に現役で現場にも出ている美容師
- デビューして2~3年のスタイリスト
- 現役美容師がスポットで教える
- 現役を退いて講師に専念している
デビューして2~3年程度だと、まだまだ経験が浅く、人に教えるには不十分な事も多いです。
また、経験豊富な現役美容師でも、教える事の経験が少ない人は、教え方が上手ではない事も多いです。講師歴はなくても、店舗での新人教育の経験が豊富な方が良いと思います。
講師に専念している方は、徐々に現場の感覚を無くしている事もあるし、現代の現場の状況を分からなくなってしまう人もいるので、できる限り現役の美容師に生のノウハウを教わる事ができる講習にしましょう。



LBLでは、こういう観点から、現役の理美容師で新人研修や講師歴がしっかりある美容師が講師として授業を行っています。
ブランクがある美容師のカット講習でその他のおすすめポイント


おすすめのスクールの環境
- 自宅から近い・送迎付き
- 手ぶらでも通える
- 講習日時や時間が柔軟に選べる
- 実店舗を使った現場体験型の講習
ブランクがある方は何度も通う事になるので、自宅から近い、通いやすい場所にあると続けやすいし、ウィッグなど道具を持ち歩くのも大変なので手ぶらで通えると更にいいです。
仕事をしつつなら土日だけ、子育てをしつつなら平日の昼から夕方前までだけなど、それぞれの事情によって通える日時が違います。そう言った自分の生活に合うカリキュラムを柔軟に組んでくれるスクールだと、無理なく続けられます。
また、講習では実際の現場を体験できると、復帰に向けて貴重な体験になるので、同じようなスクールでどちらにするか迷ったら、現場体験がある方を選びましょう。



私の会社は訪問理美容を専門としていますが、この世界は特に一般美容と違う面が多いので、現場体験は大切です。
そこで自分に合うかどうか分かるし、自信になったという方も多いので、特に訪問理美容を目指す方は現場体験ができる講習をおすすめします。
おすすめの日数や時間数と受講期間
長期間のブランクがあり、一通りの学びなおしが必要な人には、1日6時間の勉強時間なら20日(計120時間)程度はあった方が良いです。



私が様々なブランクがある美容師を指導してきた経験から、どれくらいの練習や勉強が必要だろうかと考えた時に、必要なカリキュラムや練習量から考えてみると、120時間程度は必要でした。
ただし、120時間全てをスクールでの講習の時間に充てる必要はありません。
LBLでは、そこから最短の復帰に向けて必須の部分と不要な部分に分けた上で、自習も行って貰う事を前提に、ブランクがある方向けの講習時間は36~60時間にしました。







10年以上ブランクがあって不安だという方も、この日数の講習をやりつつ、自宅でも復習をやった方は、短期間でスムーズに現場復帰されています。
また、目標時間分の練習をこなせば良いかというとそれも違います。例えば120時間の練習量を1ヵ月~3カ月でやる人と、1年かけてやる人では、同じ時間を使ったとしても実力には差が出ます。
ですので、弊社では一般美容に戻るための60時間分の講習は最低でも半年以内、復帰後は訪問美容に行く場合の36時間分の講習は最低でも3カ月以内に終えていただく事にしています。(この期間に、講習以外の自習の時間も作っていただきます)
1日だけのカット講習は現役対象ですし、ブランクあり対象でも3日程度で終わる講習は技術や知識はほとんど落ちておらず、不安解消のためのチェックの為と思った方が良いです。
講習時間以外の面のおすすめポイント
- 講習日とは別日にも相談できる
- 講習後のフォローアップで相談できる
- 復職支援などアドバイス
- 就職先の斡旋や、仕事提供
講習中に講習日以外でも相談ができたり、講習修了後にも相談できる環境を用意してくれるスクールは、生徒側にしっかり寄り添うスタンスが見えるので非常に良いです。
ブランクがあると、理由によってはお店側からネガティブに取られる事もあるので、復職にあたって、面接でどう答えたら良いか、履歴書はどう書いた方が良いかなど、アドバイスを貰えるスクールもおすすめです。
美容師の講習ではなかなかありませんが、就職先の斡旋や仕事の提供があるスクールだと安心感があります。低料金カット専門店などは、就職した上で研修中(学びなおし中)もお給料を貰える会社もあります。



tetoでも、LBLで学びなおしをし、現場復帰に問題ない方を採用したり、業務委託で仕事を依頼するなどの実績があります。(必ず希望する仕事量を提供できるとは限りません)
料金面のおすすめポイント
料金の違いは、カリキュラムの中身などもありますが、大きな違いとしては以下です。
- 学費を払って学ぶ
- 給料を貰いながら学ぶ
学費を払って学ぶタイプは、3カ月~6か月程度の講習期間で20~60万円程度が多いです。6か月~1年程度のスクールだと100万円超になる事もあります。
給料を貰いながら学ぶタイプは、低料金カット専門店などに就職したあとに、数か月間の学びなおしの期間中が設けられています。こちらは、そのままその会社で働くことを前提にしているので、それでも問題ない人向けです。
また、これらの中間のようなシステムを設けている会社もあります。例えば受講料は60万円だが無利子の貸付となり、2年間その会社で働くと返済免除になる場合や、受講後にその会社で働く前提なら安くなる場合などがあります。
もう1つ大きな違いとしては以下です。
- マンツーマン授業
- 少人数授業
- 大勢での授業
1人の講師が何人の生徒を同時に受け持つかで、経費が大きく変わってくるので、そこが費用にダイレクトに反映されます。
例えば1人の講師を1日拘束した場合、2万円程度は必要で、それに加えてスクールの地代や光熱費、材料費や教材費などの経費も掛かります。そうなるとマンツーマンだと最低でも1日4万円程度は頂くことになります。



ブランクがある方は、細かいチェックや指導が必要なので、マンツーマンか少人数制をおすすめします。
低料金は魅力ですが、講師への料金は、講師の質や生徒への対応に直接反映するので、本気で復帰したい人に安すぎるスクールはおすすめしません。









