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美容師のブランクは何年から?何年まで復帰できるか現実を解説

美容師のブランクとは何年から?何年まで復帰可能か現実を解説

美容師をやっていたけど、出産や子育てなど様々な理由で離職し、長くブランクができる場合もあります。

復帰したいと思った場合に気になるのは、何年からブランクありと見られるのか、何年ブランクまでは復帰可能か、今回の記事ではアシスタント、ジュニアスタイリスト、スタイリストのブランクから復帰の現実を解説します。

目次

美容師のブランクとは何年から?

ブランクが10年以上ある美容師が復帰の為にカット講習で練習している様子

美容師のブランクとは何年くらいからいうのかは、離職するときの状況でも変わってくるので、3つのパターンで解説します。

アシスタントのブランクは何年から?

シャンプー業務にとどまらず、カラーやパーマの施術まで担当できるレベルであっても、現場を離れる期間が空くとブランクは生じます。

特にカラーやパーマは、施術のスピード感や薬剤を扱う感覚が重要な技術であるため、約1年ほど現場を離れると、感覚的な面での衰えを実感しやすくなります。

さらに2年程度ブランクが空くと、薬剤や施術技術の進化に追いつけなくなり、知識面でもギャップを感じるようになります。

美容業界は新しい薬剤や施術理論が次々と出てくるため、一定期間現場を離れることで、技術だけでなく情報面でも再習得が必要になるのが実情です。

teto代表中山

私も専門学校卒業後、美容室で3週間くらい働いて、ちょっとシャンプーできるくらいのレベルのアシスタントのまま、いったん退職した経験があります。

2年くらいブランクがあった上で、地元の佐賀で1年くらいアシスタントをしましたが、ほぼ経験ゼロで不安ばかりだった覚えがあります。

スタイリストデビューせずブランクがあっても復帰は可能です。

ジュニアスタイリストのブランクは何年から?

ジュニアスタイリストの場合、基礎技術を身につけ始めた段階であり、これから経験を積み重ねていく時期にあたります。そのため、このタイミングで現場を離れてしまうと、技術や感覚を忘れるスピードも比較的早い傾向があります。

ベーシックカットは一定レベルまで習得しているものの、ウィッグでの練習と実際のお客様への施術とでは大きな違いがあります。

ウィッグと違い実際のお客様は、頭の形や髪質やクセなどが一人ひとり異なるので、多くの実践経験が不可欠です。そうした経験を積む機会が途切れると、「対応できるだろうか」という不安を感じやすくなります。

現場を1年ほど離れると、感覚的な面でもブランクを自覚するケースが多くなります。

ただし、採用側としては「ブランクが1年程度であれば、実務に戻れば比較的早く感覚は取り戻せる」と私は判断する事が多いし、実際にその程度のブランクなら直ぐに現役復帰できている方が多いです。

スタイリストデビュー後1年以上のブランクは何年から?

デビュー後1年以上の経験があるスタイリストの場合、ブランクと感じられる目安はおおよそ3~5年程度です。

実際に、約7年間のブランクがあるスタイリストを採用したケースでは、本人はスタイリストとして5年ほどの実務経験があり、ブランク期間中も夫や子どものカットを定期的に行っていたため、「それほど感覚は鈍っていない」と自己評価していました。

しかし、責任者の立場から見ると、即戦力としてすぐに現場に入るには難しい状態でした。

特に、施術スピードの遅さ、刈り上げやつなぎの部分のなじませ方、細部の仕上がりにおける感覚のズレを見て、ブランクがあるなと感じました。

この方はスピードを上げるとやや雑になる傾向があったので、復帰にあたって、スピードよりきれいに仕上げるのを意識させて練習して貰いました。

初日はウィッグでカット練習をし、その後2回の現場研修を実施。復帰後は他のスタイリストと一緒に施設に行っていましたが、週5勤務で回復も早く、3カ月経った頃からは1人でも問題ない状態になっています。

ある程度の経験や知識がある方は、5年ほどのブランクがあっても感覚の戻りは比較的早く、短期間で復帰できる事が確認できた事例といえます。

美容師のブランクは何年まで復帰可能か?

ブランクが10年以上ある美容師が復帰の為にカット講習で練習している様子

LBLのAコースを受講した、約15年間のブランクがある方の話です。

スタイリストとしてデビュー後に離職し、約15年間ブランクの間は家族のカット程度しか行っていなかったそうですが、実技を確認すると、もともとセンスのある方であったこともあり、技術レベルが大きく低下している印象はなかったです。

カット講習での理解は早く、スクールでの練習に加えて自宅でも練習をされていたので、約3か月後、計8回目の講習あたりから復帰には全く問題ないレベルになっていました。

また、LBLやtetoでは10年、15年、20年のブランクがある方も復帰されているので、長期間のブランクがあっても復帰自体は十分可能ですが、そのためには以下の点を重点的に見直す必要があります。

カット

ベーシックカット(ワンレングス、グラデーション、レイヤー、刈り上げ)の理論と技術の学びなおしは不可欠です。

セニングの入れ方、施術スピードの低下(1人あたり20~30分で安定してきれいに仕上げる感覚)、カットの順序やパネルの引き出し方など、工程と理論を忘れているケースが多く見られます。

カラー

たとえば「9レベルに仕上げたい場合、毛先が11レベルなら8レベルを塗布してなじませる」といった基本的な知識、放置時間のコントロールや塗布スピードなどの感覚が低下していることが多くあります。

白髪染めはブランクがあっても問題ありませんが、おしゃれ染めが多い美容室では、薬剤の進化に対応できていない場合が多く、最新のカラー理論を学び直すことが必須となります。

パーマ

軟化チェックの精度、放置時間の感覚、薬剤塗布やロッド巻きのスピードが落ちているケースが目立ちます。

ダメージ毛に対して施術可能かどうかの判断が曖昧になっていることもあり、薬剤知識の学びなおしと、ロッド選定やワインディングの基本動作を含めた練習が必要です。

teto代表中山

長期ブランクがあっても、基礎理論の再確認した上で、薬剤知識をアップデートし実技を学びなおすことで、現場復帰は現実的に十分可能です。

長期ブランクがある美容師の求人はあるが復帰は現実的か?

ブランクが10年以上ある美容師が復帰の為にカット講習で練習している様子

人気サロンの場合、主な採用ターゲットは20代から30代前半までが中心となるケースが多く、トレンド発信型の店舗では年齢やブランクで採用ハードルが高くなる傾向があります。

特に長期ブランクがある場合は、いきなり最新の技術やデザイン、薬剤知識への即応力が求められる環境では、実務復帰は難しい場合があります。

一方で、顧客の年齢層が高めの一般美容室、訪問美容、低料金系では慢性的な人材不足が続いており、ブランクのある美容師であっても採用される可能性は高いのが実情です。

低料金系では、ブランクがある美容師向けに、就職後はトレーニングの期間を設ける会社もあります。

雇用形態による違いも重要なポイントです。

正社員の場合は社会保険料などの固定コストが発生するため、採用基準はどうしても厳しくなります。一方、パートであれば店舗側の負担が軽く、採用のハードルも下がります。

デビュー前のアシスタントのままブランクがある人の場合は、枠があれば、20~30代は比較的採用されやすく、40代以降でも顧客の年齢層が高めの一般美容室、訪問美容、低料金系では十分に可能性があります。

teto代表中山

実際にtetoでも、長期ブランクがある方や、アシスタントのままブランクがある方などの採用実績もあります。

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この記事を書いた人

中山貴史のアバター 中山貴史 teto代表

株式会社teto 代表取締役。美容師としての現場経験を経て、2010年に訪問理美容tetoを開設。2014年に株式会社tetoを設立し、高齢者施設・医療機関向けの訪問理美容サービスを展開。

現在は約400施設と契約し、年間55,000名以上の施術を担当。これまでに100名以上の訪問美容師を育成し、福祉美容分野の人材育成にも注力している。

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