介護美容の資格取得にかかる費用はいくら?各講座の特徴を紹介

介護美容の資格取得にかかる費用はいくら?各講座の特徴を紹介

介護美容に関する資格や認定証の発行、講座などを行っている主なスクールの情報を比較しまとめました。これから福祉美容師になって訪問美容を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

介護美容の資格取得にかかる費用と特徴一覧

介護美容でネイルを行う訪問美容師

先ずは大まかに、資格取得や認定証の発行が可能な介護美容系の講座やスクールをまとめました。

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運営会社開催地域料金講習日数現場体験マンツーマン
LBL(訪問理美容teto)福岡県66,000円3日(18時間)
日本福祉ネットワーク協会五大都市33,000円1日(6時間)
日本訪問福祉理美容協会全国25,000円1日(5時間)
日本訪問理美容推進協会全国44,000円1日(5時間半)
NPO全国介護理美容福祉協会東京47,500円4日(28時間)
日本理美容福祉協会全国27,000円2日(14時間)
介護美容研究所全国数十万円24日(168時間)
2026年5月時点での情報です
teto代表中山

単に値段で決めず、どういう内容で何日講習が受けられるか。現場体験の実習はあるか。少人数やマンツーマン授業かどうかなども比べた方がいいです。

特に人数は大人数を同時に行う講習もあるので、そうなると安くはできますが、1人に対する講習の密度は薄くなることもあります。

介護美容の資格 各講座の特徴を紹介

介護美容でシャンプーを行う訪問美容師

2026年2月時点での、各スクールや講座の詳細です。

LBL(訪問理美容teto)

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講座名CコースBコース
開催地福岡県福岡県
費用66,000円132,000円
回数や期間3日(18時間)6日(36時間)
取得資格や認定LBL訪問美容認定資格LBL訪問美容認定資格
現場実習
マンツーマン
特徴安全確保とリスクマネジメント
車椅子・ベッドでのカット
安全確保、声掛け、道具の紹介
移動式シャンプー台の設置や実技
前流し、後ろ流し、ベッド上での流し
ベッド上でドライヤー
衛生管理
コミュニケーション技術
顔剃り、髭剃り、眉毛カット、鼻毛カット
現場実習
ベーシックカット
刈り上げ
安全確保とリスクマネジメント
車椅子・ベッドでのカット
安全確保、声掛け、道具の紹介
移動式シャンプー台の設置や実技
前流し、後ろ流し、ベッド上での流し
ベッド上でドライヤー
衛生管理
コミュニケーション技術
顔剃り、髭剃り、眉毛カット、鼻毛カット
現場実習

講習を受けて「なんとなく分かった」ではなく、現場に立てる力をつける事を意識した実践的な講習です。必要な知識と技術を学んだあとに、実際に施設でお客様に施術をしつつ、プロの訪問美容師から本当に必要なことを学べます。

1~3人の少人数制の講習なので、しっかり質問できるし、技術の細かいチェックも受けられます。

日本福祉ネットワーク協会

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講座名りびふく1級講座りびふく2級講座りびふく3級講座
開催地5大都市5大都市5大都市
費用33,000円33,000円8,500円
日数と時間1日(6時間)1日(6時間)2日12時間
取得資格や認定理美容福祉師1級理美容福祉師2級理美容福祉師3級
現場実習
マンツーマン
特徴訪問理美容におけるビジネスマナー
コンプライアンスとリスク管理
訪問先での管理者の役目
訪問理美容における社員教育
理美容サロンと訪問理美容スタッフの管理の違い
お客様を獲得するには
顧客満足と他社の差別化
訪問理美容における営業形態
施設・在宅での作業方法
訪問理美容におけるお客様の管理
訪問理美容におけるリスク管理
訪問理美容をシステムで管理する
訪問現場でのクレーム対応
訪問理美容での的確なカウンセリング
車椅子でのカッティング施術
ベッド上でのカッティング施術
寝たままでのカッティング施術
福祉訪問美容とサロンとの違い
高齢社会における訪問美容の重要性
関係法規
福祉訪問理美容に関する基礎知識
訪問美容におけるリスク管理
車椅子のままでのシャンプー
寝たきりの方のシャンプー

実践的な内容から経営管理まで、学びたい部分を選択できます。tetoもお付き合いがある協会ですが、関わっている方々や講師などからも、おすすめできる講座です。

teto代表中山

私は訪問美容を開業し17年目になりますが、初期の頃にこちらの講座を受け、りびふく講座で得た知識は礎になっています。

ベッド上で施術する際のリスク管理や理論、施術工程や、それに特化した道具を知れ、自己流だった時より生産性が大きく向上しました。

それによりお客様、理美容師側の負担も軽減に繋がり、集中力の維持、技術精度の向上に役立ちましたし、新しい学びだけではなく自分の仕事への向き合い方も見つめ直すきっかけとなっています。

また横の繋がりもでき、今では互いに相談できる仲間が増え、ビジネスワークに欠かせない環境を手に入れる事ができたので、私の経験をふまえても、おすすめできる講座のひとつです。

日本訪問福祉理美容協会

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講座名訪問福祉理美容師
開催地全国
費用25,000円
回数や期間1日(5時間)
取得資格や認定訪問福祉理美容師
現場実習
マンツーマン
特徴訪問美容とは
福祉・介護・医療等の基礎知識
訪問美容の準備・道具の取り扱い
施術時の注意
高齢者とのコミュニケーション
消毒・感染症等

訪問美容を実践する時に必要な知識と流れを1日で一通り学べる講座になっています。

日本訪問理美容推進協会

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講座名短期1日資格取得コースオンライン講座
開催地全国オンライン
費用44,000円27,500円
回数や期間1日(5時間半)テキスト学習2時間半、動画学習1時間半
取得資格や認定ヘアメイクセラピストヘアメイクセラピスト
現場実習
マンツーマン
特徴訪問美容の基本技術とおもてなし
医療・介護の基礎知識、介助の基本
寝たきりの方への安全な理美容技術
バリカン応用技術
自らお客様を獲得する営業マインド
オンラインで訪問理美容の知識を学ぶ
自習後にレポートを提出し審査後に認定

お住いの地域から講座を受講することが難しい方へ向けて、オンライン講座も行っています。

NPO全国介護理美容福祉協会

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講座名4日間コース1日体験コース
開催地東京東京
費用38,000円、教材費:9,500円10,000円、教材費:9,500円
回数や期間4日間(28時間)1日間(7時間)
取得資格や認定認定証を取得取得不可
現場実習
マンツーマン
特徴すいコ〜ム散髪技術
ベッド上での洗髪
体位変換
ベッドからの起き上がり
ベッドからの立ち上がり
ベッドからの車椅子移乗
車椅子体験
コートや上着の脱着介助
齢者疑似体験と杖歩行介助
アイマスクの体験と視覚障がい者の歩行誘導
関係法規・制度・衛生管理要領
NPO全国介護理美容福祉協会の仕組み
車椅子での着付け
高齢者のためのおしゃれ講座
4日間開催のカリキュラムから1日分だけ選択

美容師専門学校の山野学苑が開催している、訪問美容向けの講座です。内容としては美容技術より、介護の現場での知識にウエイトを置いています。

日本理美容福祉協会

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講座名福祉理美容士養成講座オンライン講座
開催地全国オンライン
費用27,000円2,000円
回数や期間2日間(14時間)1回(2時間)
取得資格や認定福祉理美容士取得不可
現場実習
マンツーマン
特徴介助方法
不安なく理美容サービスの提供方法
寝たきりのカット技法
寝たままシャンプー技法
準備~仕上げまでのプロセス
実践実技
出張理美容の用具の紹介や予約販売
福祉理美容で必要なマインドと現場での衛生管理

前もってテキスト教材で自習した上で、2日間の講習があります。

介護美容研究所

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講座名訪問美容コースケアビューティーコース
開催地全国全国
費用数十万円(ネット情報)1年コースは120万円
回数や期間24日(168時間)3カ月~1年
取得資格や認定修了認定修了認定
現場実習
マンツーマン
特徴高齢者向けのカットテクニック
コミュニケーション法
現場実習
最適なセッティング法
利用者の誘導補助
介護職員初任者研修取得講座も含む
介護施設への営業方法
契約書や同意書作成方法
メイク、ネイル、エステ
介護施設に美容を導入してもらうノウハウ
レクリエーションを企画・運営
現場実習

専門学校のようにしっかりと期間を設けて学ぶスクールです。

訪問美容コースは技術や知識の講習は5回、経営関連が3回、残りの16回が介護職員初任者研修の資格取得を目指す講座になっています。

介護職員初任者研修は専門講座で3~5万円程度で、しっかり自習すればほとんどの方が取得できるので、必要なら別途取得という形をおすすめします。

どの会社や機関で資格や認定証を取得しても効力は同じなのか

複数の講座や機関を比較する中で「どの機関で取得しても」と疑問を持つ方は少なくありません。

結論からお伝えすると、訪問美容・介護美容・福祉美容系の民間資格は、一般に国家資格のような法的な効力を持つものではなく、取得機関によって法的な効力に大きな違いが生じるものではありません。

訪問美容系の民間資格に法的な効力の差はない

これらの資格はいずれも民間企業や団体が独自に発行しているものであり、国家資格ではありません。訪問美容師・介護美容師として仕事をするために法的に必要な資格は美容師免許または理容師免許だけです。

民間資格はその勉強を修了したという証にはなりますが、どの機関の資格を持っていても、仕事ができる範囲や施設との契約のしやすさに法的な差が生まれるわけではありません。

施設や採用企業の立場から見ると「必要な知識を習得している人だ」という印象を与える材料にはなります。

ただしそれはどの機関の資格であっても同様で、採用や契約における評価は施設や会社によって異なりますが、一般には、資格名よりも講座内容や実習経験、実務に必要な知識の有無が重視されることが多いです。

資格よりも講座の内容と現場実習の有無で選ぶ

どの機関で取得するかよりも、その講座で何を学べるかの方が重要です。講座を選ぶ際に確認すべきポイントは以下の通りです。

  • 現場実習が含まれているか
  • ベッド上でのカットやシャンプーなど訪問美容特有の技術を学べるか
  • リスク管理や衛生管理など現場で必要な知識が含まれているか
  • カリキュラムを見て、学習後に現場に出て業務に従事できるイメージを持てるか

知識だけを入れる座学中心の講座では、現場に出てから戸惑う場面が多くなります。資格の名称や取得機関にこだわるのではなく、現場で即戦力になれる内容かどうかを基準に選ぶようにしてください。

teto代表中山

講習は大勢で受ける形式より、少人数やマンツーマンの形式を推奨します。

細かいチェックを受講者ごとの理解度を細かく確認でき、質問もしやすいため、理解が不十分なまま不安が残る状況を避けやすくなります。

高額な講座やスクールを受ける価値はあるか

訪問美容の勉強を始めようとすると、初任者研修・訪問美容技術・営業技術などをセットにした数十万円~100万円超の高額コースと、各講座を個別に受講して10万円前後で済むコースの両方が目に入ります。どちらを選ぶべきか迷う方は多いです。

高額セットコースと個別受講の違い

高額コースは、訪問美容に関する知識や技術の講習に加えて、介護系資格の取得や営業・経営に関する内容などもまとめて提供しているケースが多いです。

介護系資格(初任者研修など)

訪問美容師として働く上で介護の基礎知識は役立ちます。セットのコースで学ぶ選択肢もありますが、初任者研修は講座の内容や実施機関によって費用が異なり、費用は概ね3万円から5万円程度が目安です。

費用を抑えたい場合は、必要に応じて別途受講するのも選択肢です。

営業技術

営業やビジネスに関する知識は無駄にはなりません。ただし現在は1人で飛び込み営業をして施設と契約を結ぶのが難しい時代です。

まずは就職して現場経験を積みながら業界の実態を体感し、独立を視野に入れた段階で改めて学ぶ方が、知識を活かせる場面が多くなります。

美容師としての基本技術

ベーシックカットや刈り上げなど、訪問美容で必ず求められるスタイリストとしての技術や理論は、必要に応じて学ぶことを推奨します。

現在、支障なく施術できている方は無理に受ける必要はありませんが、以下のような方は受講を検討してください。

  • 理容師として訪問美容を始めようとしている方(美容系のカット技術を補いたい場合)
  • ブランクがあって技術に不安がある方
  • サロンでのトレンドカットが中心で、ベーシックなカットに自信がない方

LBLではこうした技術面の不安に対応したカット講習も行っています。

現場での実践でしか学べないことがある

美容師になる前に専門学校の仮店舗で実習を行ったことがあると思いますが、それを終えたからといって、すぐにサロンで施術できるわけではありません。

サロンに就職してからも、知識の講習と実技練習を経てようやく現場に立てるようになります。それでも最初からうまくいくわけではなく、実際のお客様を担当する中でこそ身につくこともあります。

訪問美容も同じです。講習で知識と技術を学ぶことは大切ですが、施設の環境、利用者様の状態、施術中のイレギュラーへの対応など、現場でしか分からないことや、現場でしか学べないことが多くあります。

LBLが現場実習を講習の中心に置いているのはそのためです。どれだけ充実した講座を受けても、現場での実践の積み重ねから得られる学びは大きいと考えています。

費用より現場実習があるかで選ぶべき理由

講座を選ぶ際は、費用だけでなく、現場実習が含まれているかどうかも確認すると安心です。座学や実技練習だけでなく、実際の施設でお客様に施術を行う機会がある講座は、現場に出た際のギャップを減らすうえで役立ちます。

金額の大小だけでなく、現場に出た後に必要なスキルを身につけられる内容かどうかも基準にしてみてください。

介護美容の資格は必須ではないが双方の安心感になる

訪問美容師がブローしているところ

各講座やスクールで取得できる資格や認定証は、介護美容を行う上で法的に必須ではありません。

ただし、それらを保有していることは、そこで学習を修了したという証明にもなるため、介護美容師として就職を希望する際や、訪問美容で施設へ営業に伺う際などに、学習を修了したことの目安となるため、就職活動や施設への提案の際に一定の安心感につながる場合があります。

大切なのは資格や認定証を持っていることではなく、その知識を踏まえて現場で仕事ができるレベルにあるかどうかという点です。理解があいまいなままだと、学びを現場で活かしにくく、結果として時間や費用が十分に実りにくくなることがあります。

そのため、資格を取得するために講座を受講するのではなく、自分が現場で仕事ができるようになるためにはどの講座が合うかで選ぶようにしてください。

資格については、美容師免許は法的に必須ですが、訪問業務の有無や活動エリアによっては、移動手段として運転が必要になる場合があります。運転免許の要否は、ご自身の働き方に合わせて確認しておくと安心です。

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この記事を書いた人

中山貴史のアバター 中山貴史 teto代表

株式会社teto 代表取締役。美容師としての現場経験を経て、2010年に訪問理美容tetoを開設。2014年に株式会社tetoを設立し、高齢者施設・医療機関向けの訪問理美容サービスを展開。

現在は約400施設と契約し、年間55,000名以上の施術を担当。これまでに100名以上の訪問美容師を育成し、福祉美容分野の人材育成にも注力している。

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