周りは若手ばかりで、指名も伸びず、休みも自由に取れない。そのような毎日の中で「美容師を辞めたい」と感じているなら、その気持ちは決して甘えではありません。
給料、拘束時間、体力、人間関係。悩みは人それぞれですが、その多くは「サロンで働く」という枠組みそのものから生まれています。
実はその悩みは、働く場所を変えるだけで解消できることが少なくありません。訪問美容という働き方には、サロンとは違う給与の仕組み、休みの取りやすさ、年齢を気にせず働ける環境があります。
美容師としての技術やキャリアをそのまま活かしながら、今の悩みから抜け出す道を探ってみませんか。
30代・40代の美容師が「辞めたい」と感じやすい理由
美容師として10年、20年とキャリアを重ねてきても、ふと「もう辞めたい」と思う瞬間はありませんか。新人の頃とは違い、体力の衰えや将来への不安、職場での立ち位置の変化など、悩みの種類も少しずつ変わっていきます。
実際にサロンで働く30代・40代の美容師から聞こえてくる声を集めると、悩みは一つではなく、いくつかの領域にまたがっています。
- 給料・収入への不満
- 拘束時間の長さと休みの取りづらさ
- 体力的な負担と手荒れ
- 職場の人間関係と居場所のなさ
- 将来のキャリアやトレンド・SNSへのプレッシャー
- プライベートや家族との両立の難しさ
特に30代・40代になると、若い頃には気にならなかった変化が積み重なります。
指名を取る若手スタイリストが増える一方で、自分の売上は横ばいや下降気味になり、後輩を指導する立場になったが、いつの間にか職場で一番年上のスタッフになっていた、というケースも珍しくありません。
ここから先は、それぞれの悩みを一つずつ具体的に見ていきます。あわせて、同じ美容師の仕事でありながら状況が変わる働き方として、訪問美容という選択肢についても触れていきます。
サロンで働く美容師の給料・収入の不安と、訪問美容の違い
頑張っても報われにくいサロンの給与体系
アシスタント時代は、長時間働いたうえに朝から深夜まで練習が続くこともあるのに、給料は決して高くありません。スタイリストになってからも、収入は歩合の比重が大きく、指名数や店販の売上によって同期との差がどんどん開いていきます。
30代になっても月20万円程度で頭打ちになっている人がいる一方、月100万円近く稼ぐ人もいて、その差は縮まるどころか広がっていきます。
年齢を重ねればある程度給料が上がっていく一般的な会社員の感覚は、サロン美容師にはあまり当てはまりません。
指名数や入客数、店販といった売上に応じた金額が基本なので、30代・40代になったからといって急に収入が伸びるわけではないのです。同年代の友人の給料を聞いて、自分との差にショックを受けたことがある方もいるのではないでしょうか。
加えて、ハサミやウィッグ代、講習費、トレンドを追うための服代など、美容師を続けるための出費もかさみます。店販にノルマがある店舗では、売れていない自分と周りを比べて焦りを感じることもあるかもしれません。
訪問美容の給与と昇給の仕組み
訪問美容では、収入の仕組みそのものが違います。訪問美容の会社の多くはカット中心の業務形態のため、アシスタントや新卒をあまり採用していませんが、tetoでは新卒採用も行っており、新人の月給は202,944円から210,000円です。
レッスンが時間外になった場合はきちんと残業として給与が発生し、これは新人だけでなく、レッスンを担当する講師にも残業手当が支払われます。
収入の格差についても、訪問美容はサロンとは違う考え方で成り立っています。訪問美容はチームでお客様の対応をしていく仕事なので、個人の指名数や入客数だけで差をつける仕組みがありません。
もし成果によって大きく差をつけると、時間のかかる寝たきりの方などを避けたがる美容師が出てきてしまうためです。飛び抜けて稼ぐ人がいない代わりに、飛び抜けて収入が低い人もいないのが訪問美容の特徴です。
経験を積んで役職やエリアを任されるようになれば手当がつき、昇給も見込めます。

店販ノルマや出費の違い
訪問美容業界には店販ノルマは基本的にありません。もしノルマがあれば、本当に必要かどうか判断がつきにくい高齢のお客様に無理に商品を勧めることにもなりかねないからです。
髪を切ることは好きだけれど店販ノルマがつらい、という方には向いている環境です。
teto代表中山トレンドを追いかけるための出費も抑えられます。
訪問美容は技術力や知識を高めていく仕事ですが、次々と移り変わるトレンドを追いかける仕事ではないので、講習費や服代にかける金額もサロンほど膨らみません。
福利厚生の面では、tetoの場合、昇給は最低年1回、賞与は特別手当を含めて年2回、社会保険も完備しています。
サロンで働く美容師の拘束時間・休みの少なさと、訪問美容の違い
朝から晩まで職場にいるサロンの拘束時間
友人との食事の約束をしていたのに、仕事が長引いて遅刻した。そのような経験がある美容師は少なくないはずです。
サロンでは営業時間が終わっても、朝練や夜練、閉店後の掃除、ミーティングなどが続き、気づけば朝から晩まで職場にいたという日もあります。
休日にはカットモデルを探しに街へ出たり、講習会に参加したりすることもあり、有給を使いにくい雰囲気の店舗も少なくありません。プライベートの時間を確保すること自体が、サロン美容師にとって一つのハードルになっています。
夕方には終わる訪問美容の働き方
訪問美容では、働き方が大きく変わります。お客様への訪問は基本的に夕方までなので、営業自体はそこで終了です。



必要であれば事務所で事務作業や翌日の準備、ミーティングを行いますが、18時頃には終わります。夜の時間を友達や恋人、家族とゆっくり過ごすことが可能です。
もちろん残業やレッスンが入る日もありますが、その分の給与はきちんと支払われます。
訪問美容は休みが取りやすい理由
訪問美容の業界は人手不足もあり、スタッフが働きやすい環境を用意する会社が多いです。



tetoでは繁忙期の12月を除き、希望休は基本的に通りやすく、有給を使いにくいという雰囲気もありません。
施設への訪問美容は午前と午後の訪問で夕方には終わり、在宅への訪問美容も夜間に伺うことはないので、その後の時間をしっかり自分のために使えます。
サロンで働く美容師の体力的な負担と手荒れと、訪問美容の違い
休む間もなく立ち続けるサロンでの体の負担
お客様が途切れないサロンでは、施術をしていない時間も店内で立っていることが多く、外に出て一息つく時間もほとんど取れません。食事もゆっくり取れないまま午後の施術に入る日もあります。
腰痛や肩こり、足のむくみは、立ち仕事を続ける美容師にとって避けにくい悩みです。休憩を取りたくても、次のお客様が控えているとなかなか席を外せません。
訪問美容で休憩がしっかり確保できる理由
腰痛や肩こり、立ち仕事のきつさ自体は、訪問美容でも変わりません。ただ、施設への訪問美容では、お昼になると必ず入居者の方の食事やお薬の時間があり、そのタイミングで美容師側にも休憩が入ります。



その時間は車の中でのんびりお弁当を食べても、近くの飲食店に出かけても、仮眠を取っても構いません。いったん職場を離れて外の空気を吸えるというだけでも、サロンで毎日きつい思いをしてきた方からすれば、大きなリフレッシュになるはずです。
手荒れの負担が少ない理由
手荒れは美容師の職業病のようなもので、悪化すると病院に通っても治らないことがあり、医師から「きちんと治すなら美容師を辞めるしかない」と言われることもあります。
手袋をつけたままの施術を認めているサロンもありますが、そうでないサロンもあり、シャンプーのたびに手荒れが悪化していくケースは少なくありません。



訪問美容では、tetoの統計では全体の95%程度がカットのみの施術です。シャンプーがつらくて悩んでいた方でも負担が大きく減り、手袋をつけたまま施術をすることにも何の問題もありません。


美容師の職場の人間関係・居場所のなさと、訪問美容の違い
年下ばかりのサロンで感じる居心地の悪さ
入社した頃は自分より年上のスタッフに囲まれていたのに、気づけば周りが年下ばかりになっていた。そのような変化に戸惑う30代・40代の美容師は少なくありません。
オーナーや先輩との相性、教育方針の違いに悩まされることもあれば、世代間の価値観のギャップから、体育会系的な縦社会の空気に息苦しさを感じることもあります。
お店のコンセプトや客層と自分が思い描いていた美容師像や自分の年齢がずれていき、この店で働き続けることに違和感を持つ方もいるはずです。
少人数のチームで働く訪問美容
訪問美容の会社でも、オーナーやエリアマネージャー、先輩と相性が合わずに悩む人はいるでしょう。
それでも訪問美容は基本的に1人から5人ほどの少人数で1つの施設を訪れるスタイルなので、サロンのように毎日大勢のスタッフと顔を合わせ続けることがありません。



ノルマもないので、周りと売上を競い合うようなプレッシャーを掛け合うことも生まれにくく、スタッフ同士は仲がいいことが多いのが特徴です。
年齢を気にせず働ける環境が訪問美容にはある
訪問美容の業界には20代から70代まで幅広い年代の美容師が活躍しています。サロンのように年齢を重ねるほど浮いた存在になっていく感覚も、訪問美容ではあまり気にならなくなるはずです。



先輩後輩の関係はありますが、絶対的な上下関係の文化もなく、みんなで協力しながら仕事を進めていく空気が根付いています。
客層やコンセプトも施設や地域によって大きく変わることがないので、サロンごとの雰囲気に合わせて自分を変える必要もありません。
将来のキャリアとSNS・トレンドのプレッシャー
SNS発信に追われるサロンの日常
今や人気店や人気スタイリストにとっては、SNSでの発信は欠かせないものになっています。Instagramの投稿、TikTokへの投稿用動画の制作、撮影の準備。
営業時間内だけでは終わらず、業務時間外にまでSNS対応が食い込んでくることも珍しくありません。周りが頑張って発信しているのを見ると、自分もやらなければという焦りも生まれます。
訪問美容ではSNSに追われない
訪問美容の世界でもSNSは使われていますが、サロンのように、一人ひとりが必死に発信し続けなければならないというプレッシャーはありません。
技術力や知識を磨くことは大切にしつつも、次々と移り変わるトレンドを追いかける仕事ではないので、SNSでの見え方に神経をすり減らす必要がなくなります。
サロンでは評価基準の曖昧さと独立への不安、訪問という仕事そのものが評価になる
好みや相性で評価が左右されると感じるのは、サロンに限った話ではありません。
しかしサロンで働いていると、歳を重ねるたびに売上が伸び悩み、将来への不安が大きくなっていく人もいます。独立を考えても、どの地域でも競合が多い職業なので、簡単な道ではありません。
訪問美容では、自分で美容室に足を運べない方々が利用者です。訪問するだけで喜んでもらえる場面が多くあり、はっきりとした評価基準がなくても、日々の仕事の中で「必要としていただけている」と、やりがいとして評価を実感できます。
独立という道についても、施設向けの訪問美容は大手との契約で埋まっている場合が多い一方、在宅向けの訪問美容はまだまだ人手が足りておらず、独立してお客様を獲得していける市場です。



丁寧な接客と技術を心がければリピーター率が高い仕事なので、歳を重ねても安定して続けていけます。
美容師40代定年説への向き合い方
サロンで働いていると、薬剤やシャンプーによる手荒れの悪化、収入が上がらないことによる将来への不安、若いお客様やスタッフに囲まれて居場所がなくなっていく感覚などが重なり、いわゆる美容師40代定年説と呼ばれる状況につながっていきます。
お客様を持っている場合は独立開業や面貸し、シェアサロンといった選択肢もありますが、美容師そのものを辞めてしまう人も少なくありません。



訪問美容では年齢を気にせず働ける環境が整っており、大手であれば安定した給与を受け取りながら、技術が身につけば業務委託に切り替えてワークライフバランスを取ることもできます。
サロンで働く美容師のプライベート・家族との両立と、訪問美容の違い
土日休みが当たり前ではないサロンの生活
サロンでは午前から夜まで働く日も少なくありません。土日はお客様が増えて忙しいため、出社するのが当たり前になっている業界です。
平日休みが中心になると、恋人や家族と予定を合わせにくくなります。同級生や友人がリモートワークや土日休みで働いているのを知ると、自分の働き方との差を意識してしまうこともあるはずです。
訪問美容で家族との時間を確保する
訪問美容でも、土日は忙しい日であること自体は変わりません。ただ、人手不足の業界でもあるため、人材確保のために、大手の会社では土曜日や日曜日を休みに設定し、恋人や家族としっかり時間を取れるようにしているところもあります。



tetoも土曜日を休みにしており、平日休み中心の生活から抜け出して、周囲の人と予定を合わせやすい働き方ができます。













